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勉強時間は?カンニングはできる?G検定合格体験記!

こんにちは、mikoです。

2023年11月のG検定(JDLA Deep Learning for GENERAL 2023#5)を受験し、無事に合格しました!

最近は様々な業種でAIの活用に関するニュースを見るようになりましたし、ChatGPTの登場によって、IT関連職でない方もAIやディープラーニングを身近に感じることが増えてきたのではないでしょうか?

G検定はそんな今話題のAI・機械学習に関わる知識を学ぶことができる試験です。

しかしG検定はネットで検索しても体験談が少なく、わたしも受験前には勉強方法に悩んだので、これから受験しようと思っている方の参考になればと思い、合格体験記を共有します。

これから受験をする方の参考になれば幸いです!

(ご参考)筆者のスペック
  • 学歴:旧帝大 文系卒
  • 職歴:金融専門職→IT系企画職(23年8月に転職)
  • 保有資格(当時):証券外務員2種、簿記3級、ITパスポート
目次

G検定とは?

G検定とは、一般社団法人日本ディープラーニング協会が実施する、AIに関する検定試験です。
ITパスポート等とは異なり、民間資格となります。

公式HPには以下のように記載されており、AIを事業活用するビジネスサイドを想定したような検定になっています。

ディープラーニングの基礎知識を有し適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定する。

https://www.jdla.org/certificate/general/

概要

G検定の概要は以下の通りです。

項目内容
試験日程2024年は年6回(1月、3月、5月、7月、9月、11月)
試験形式オンライン実施(自宅受験)
試験時間120分
出題形式知識問題(多肢選択式)
問題数191問
合格基準非公表(7割程度と予想される)
合格率60%~70%(2023年度実績)
受験料一般:13,200円、学生:5,500円(税込)

オンラインの自宅受験の試験であるというのはひとつの特徴でしょうか。
実施回数も年々増えており、2022年は年3回だったのが2023年には年5回になり、2024年は年6回の開催が予定されているとのこと。世間的なAIへの注目度の高さが伺えますね。

G検定の勉強時間は?

以下は勉強記録アプリ「StudyPlus」のスクリーンショットです。

勉強時間は、合計で20時間15分でした。1日1時間程度の勉強を3週間ほど続けた形になります。
(8月に1時間勉強しているのは、9月受験を考えていた時期があったためです)

G検定は、1ヶ月程度の準備期間があれば十分合格可能な試験と言えるかと思います!

G検定はカンニングできるって本当?

G検定は自宅受験の試験で、カメラでの監視等も特にありません。

そのため、試験中にテキストを参照したりインターネットで検索したとしてもバレる要素がなく、カンニングが実質的に可能となっています。

ただし、あくまで実質的にできるというだけで、公に認められているわけではないことはご認識ください。(とはいえ、検索前提の難易度になっている気がしてなりませんが…)

わたしが実践したカンニングペーパーの用意法については後段に記載しています。

G検定は難しい?

私個人の感想にはなりますが、G検定は「内容は難しいが、合格自体はそこまで難しくない」と感じました。

G検定はディープラーニングへの深い知識が求められます。
それぞれの技術について、どのような仕組みで、どのような処理の結果動いているのかといった理屈を理解する必要があります。

大学も文系で、新卒では金融機関に就職したわたしは、これまで全く人工知能やディープラーニングに触れたことがなかったため、G検定のテキストは正直かなり難解でした。

また、試験の問題もテキストより深い知識が求められるものが多く、解きづらかったです。

以前ITパスポートも受験しましたが、ITパスポートの方が内容が理解しやすく、とっつきやすかったように感じます。

しかし、ITパスポート等の一般的な資格試験とは異なり、G検定は自宅受験&インターネット検索やテキストの参照が可能。

そのため、「テキストを見ればわかるけど自力では解けない」という状態でもG検定の合格自体は可能です。

これらを総合すると、難易度は「あまり高くない」かなと思います。

20時間で合格したG検定勉強法

ここからは実際の勉強方法についてお話していきます!

1. 参考書を読む

わたしはディープラーニングについては全くの素人であったため、まずは参考書を読んで内容を理解するところから始めました。

ITパスポートの勉強ではテキストを1周した後すぐに過去問演習に移りましたが、今回はテキストがかなり難しく感じたことから、問題演習より理解を優先したほうがいいと思い、2周しました。

使用した参考書は、”緑本”とも言われるこちらのディープラーニングG検定(ジェネラリスト)最強の合格テキストです。

緑本はわかりやすく、勉強しやすかったのでおすすめです!
一方で、実際の試験では緑本にない単語からの出題もちらほらあり、網羅性にはやや不満も残ります。

(ただ、口コミを見ている限りどのテキストも出題内容を網羅しているわけではなさそうです。網羅的なテキストを探すよりは、これらテキストにプラスしてネット記事などを活用し、知識を広げていくことをおすすめします)

G検定は公式からも以下のテキストが出ており、こちらも迷ったのですが、公式テキストは書きぶりが堅く感じたため、より文章が読みやすいと感じた緑本を選びました。

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2. 問題集を解く

続いて、問題集を解いていきます。

G検定は試験中にネット検索ができるんでしょ?自分で解ける必要なくない?と思う方がいるかもしれませんが、試験は120分で200問弱を解く必要があり、1問にかけられる時間はおよそ30秒全問検索しているようでは全く時間が足りません

そのため、自力で解ける問題を1問でも増やすことは合格には必須です!

わたしはこちらの徹底攻略ディープラーニングG検定ジェネラリスト問題集を使用しました。

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ただ、こちらの問題集は実際の試験より難易度は低いと感じました。基礎固めにはとてもよかったです。この問題集レベルだと自力で8~9割正解できることが理想かなと思います。

試験終了後に改めて本屋で問題集を探したのですが(落ちていると思っていたので)、「最短突破 ディープラーニングG検定問題集」の方が実際の試験と難易度は近いかもしれません。

もう一度試験を受けることがあれば、今度はこちらを使って勉強するかなあと思います。

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(ご参考)カンニングペーパーについて

先ほどから書いている通り、G検定は試験中にテキストの参照やインターネット検索が可能です。
(※あくまで実質的にできるというだけで、公に認められているわけではありません)

カンニングペーパーを用意する方法としては、以下の3つがあると思います。

1. 電子書籍で購入したテキストを使う

これは一番オーソドックスな方法であり、基本かと思います。電子でテキストを購入し、Kindle内の単語検索で試験中にわからない単語を調べるという方法です。

メリットは、正しい情報を参照できること。
ネット検索や個人が作成したメモに比べて、テキストは圧倒的に内容に信頼性があります。

デメリットは、網羅性に不安がある&検索に時間がかかること。
網羅性については上でも書いた通りで、テキストに載っていない単語やテキストより細かい知識を求められる設問もかなりありました。
また、テキストは説明のために同じ単語が何度も出てくるため、単語によっては検索で数十個ヒットしてしまい、適切なページを探すのに時間がかかりがちです。

2. 自分でカンニングペーパーを作成

自分でカンニングペーパーを作り、それを参照するという方法です。WordやExcelでまとめればファイル内検索も可能で、便利です。

メリットは、自分にとって一番わかりやすいものを作れること。
苦手な箇所をまとめて、自分だけの”秘伝の書”を作ることもできます。

デメリットは、作成に時間がかかること。
間違えた箇所をまとめる程度であればあまり時間はかからないかもしれませんが、いわゆる「まとめノート」を作ろうと思うとおそらく何十時間もかかってしまいます。

3. 他の人が作ったカンニングペーパーを使用する

G検定は、これまでに受験した人などによりネット上に「チートシート」「まとめシート」が上げられています。これをありがたく使用させていただくという手です。

メリットはカンニングペーパーを作成する時間をカットできる・テキスト以上の情報が手に入ること、デメリットはやや信頼性に欠けることです(個人が作成したものなので)。

実は今回わたしはこの方法を採用しました。
使用したのは、「つくもちブログ」さんの「【G検定2023まとめ最新版】要点整理&当日用カンペ」です。

こちらのページ、とにかく網羅性が半端ないです。ここまでのものを作るのにどれだけの時間がかかるのかと思うと本当に頭が上がりません。

「Ctrl + F」でページ内検索ができるので、試験中にわからないワードが出てきたときはこちらのページで検索をかけていました。
個人ブログなので信頼性には若干の不安もありますが、もし間違っている箇所があったとして、そもそもその内容を覚えていない自分が悪いので、そこは割り切って使用させていただきました。

(本当に助けられました。つくもちブログさまありがとうございます!!!)

3. 受験

準備ができたらいざ受験です!

G検定は、オンラインでの自宅受験になります。試験環境が用意されているわけではないので、必要なものは自分で用意しておきましょう。

  • インターネット環境の確認
    …ネット環境については必ず確認しておきましょう!
    万一途中で接続が切れてしまっても再接続すれば続きから回答することが可能ですが、一度試験を開始してしまうとネット接続の有無に拘らず試験時間は過ぎていくので、貴重な試験時間を無駄にしないためにも確認必須です!
  • デバイスの準備
    …テキストやカンニングペーパーを利用することも踏まえ、複数デバイスor大型モニターを用意しておくのがおすすめです。わたしは大型モニターで右半分にペーパー、左半分に問題を映す形で受験しました。

受験中は、とにかく立ち止まらずどんどん問題を解いていくことを意識しましょう!

120分で約200問、1問あたりにかけられる時間は30~40秒なので、自分で考える→カンニングペーパーを確認、で回答がわからなければ「あとで見直す」の欄にチェックを入れて、とにかく最後まで解き切ることを意識しましょう。

テキストや問題集の範囲を超えた難しい問題も多いので、簡単な問題から解いていき、一度最後まで解き切った後、残りの時間で難しい問題に取り組むのがおすすめです。

4. 受験後

問題を解き終えたら、「受験を終了する」ボタンを押下することで受験は終了です。

結果は、およそ2週間後にメールにて届きます。結果待ちの間はそわそわしますが、のんびり待ちましょう!
(わたしが受験したG検定2023#5の回は、11/11に受験し、結果連絡は11/27でした。)

わたしの結果は以下の通りでした。
合否の他に、分野別得点率も開示してくれます。

全体でちょうど80%付近の得点率でした。
G検定の合格基準は公表されていませんが、70%程度取れば余裕を持って合格できるかと思います。

合格証は、結果発表からさらに2週間後~1か月後に、PDFにて送付されます。
(G検定2023#5の場合は、試験から1か月後・合格発表から2週間後の12/11に合格証が送付されました。)

G検定は受験してよかった?

わたし自身は、受験してよかった!と感じています。

G検定はAIの概要だけでなく、技術的な側面についても学ぶことができる検定です。
わたしはG検定を勉強したことで、仕事でエンジニアと議論する際の解像度が上がったことを実感しています。(今までが無知すぎたのですが…)

また、AIを活用するにあたっての心構えについて多く学べるので、わたしのようにビジネスサイドからAIや機械学習に触れるという方にはおすすめです。

一方で、いくら最近のホットトピックとはいえ、人によっては業務では全く使わない知識になる可能性もあるかな?とも思いました。
基本的なIT基礎知識であればITパスポートや基本情報技術者、エンジニアの方であればJavaやC言語などの資格を取るほうが業務には直結しそうな印象です。

(余談ですが、受験料が税込13,200円と高めなのが痛いです…。弊社では会社から受験料の補助があったので、受験前に会社から補助が出るか確認してから受けるのがいいかもしれません)

人を選ぶ試験ではあるかもしれませんが、AIに関する業務に就く予定の方IT企画や事業企画でAIに関わる方には、AIの基本のキを学べるG検定、おすすめです!

受験の参考になりましたら幸いです!

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