2023年8月にITパスポートを受験し、合格通知が届きました!
この記事では、「文系」「IT未経験」だった私のITパスポート受験体験記・合格体験記についてお話します。
これから勉強・受験される方の参考になれば幸いです!
- 学歴:旧帝大 文系卒
- 職歴:金融専門職→IT系企画職 ※受験段階では転職前
- 保有資格(当時):証券外務員2種、簿記3級
- ITに関する知識や経験はゼロ
ITパスポート受験のきっかけ
大学は法学部、新卒では証券会社に入社し、ITとは全く関わりのない生活を送ってきたのですが、ご縁あってIT企業の企画職に転職が決定。
さすがになにも知らないのはまずい、ということで受験したのがこのITパスポートでした。
国家資格でありながら、難易度はそこまで高くない。未経験からIT業界に足を踏み入れる自分にとって、最初の一歩としてまさにぴったりの資格だと思いました。
ITパスポートの勉強時間は?
実際の勉強時間記録は以下の通り。(勉強記録アプリStudyplusのスクショです)
勉強時間は、20時間25分でした。
アプリに記録していない隙間時間の勉強(電車でテキストを読んだり)もあるので、実際には23-25時間程度かなと思っています。
ITパスポートはわたしのようなIT未経験であっても、1日1時間の勉強を1か月(=約30時間)続ければ十分合格が狙える試験だと言えると思います!
ITパスポートに30時間で合格する勉強法
今回、IT未経験からおよそ30時間で合格と、それなりに効率よく勉強することができたかなと思っているので、ここではわたしが取り組んだ勉強方法について共有したいと思います。
1. 過去問を見る(解く)
まずは一度過去問を解きました。
過去問については、ITパスポート過去問道場さんを利用するのがおすすめです。
過去26回分(!)の試験問題があるほか、回答すればすぐに答えが出てくるところも使いやすいです。
できる人は実際に解いて点数を出せると理想ですが、見るだけでも大丈夫です。
まずは「目標」と「今の自分」の差を知ることが大切です。
わたしの場合は、最初の10問を見たところで「全然わからん…」と諦め、2の「テキストを読む」へ移りました。(このレベルでも合格までもっていけたので、まるでわからなくても諦めなくて大丈夫です!)
2. テキストを読む
ITについて全くわからないということがわかったので、まずは参考書を1周することにしました。
この段階では全体感の把握を一番大切にし、読んでいて意味不明な箇所があっても気にせず読み進めていきました。
ちなみに参考書ですが、ITパスポートは参考書の種類が豊富なので、本屋などで実際に手に取り読みやすいと感じた本を購入するのがいいと思います。
わたしは高橋京介さんの「いちばんやさしい ITパスポート」を使用しました。いい意味でとてもシンプルでわかりやすく、網羅性が高いところがよかったです。
今回テキストはこれ1冊しか使っていないので、わたしのようにITがなにもわからない状態からテキスト1冊で合格に持っていきたい、という方にもおすすめです!
3. テキストを見ながら問題を解く
テキストを1周した後は、過去問演習に移りました。
ここでも、ITパスポート過去問道場さんを使うのがおすすめです。(後述しますが、過去問は最新のものから順に解いてください!)
とはいえ、いきなり問題を解いても手が出ないと思うので、ここではテキストを見ながら問題を解きました。
人間は「インプット」より「アウトプット」のときに知識が定着しやすいと様々な研究で明らかになっています。そのため、単にテキストを何周もするのではなく、問題を解きながらテキストを読むことで知識の定着を図っていきます。
たとえば、
という問題があれば、テキストで「リファクタリング」のページを探して、読んで、回答します。
こうすることで、アウトプットとインプットを同時に行うことができるほか、結果として試験によく出る範囲のテキストを何度も読むことになるので、とても効率よく勉強できます。
ここでのポイントは、「回答に必要な部分だけでなく、周辺も含めて読む」ことです。
ITパスポートは過去問と同じ問題が出ることもよくあるので、過去問の回答パターンを覚えていくことは大事なのですが、最初からそれをやってしまうと「過去問は答えられるけど、捻った問題になると手が出ない」という状態になりがちです。
そのため、テキストは回答の部分だけでなく周辺も読んだうえで回答することをおすすめします。
回答が3章2項にあれば、3章2項全体(あるいは3章1項~3項など)を読むというイメージです。
最初は過去問1回分(100問)を解くのに3時間ぐらいかかったりしてとても大変ですが、確実に自分の力になっている感覚があるはずです。
4. 自力で問題を解く
テキストを見ながらの過去問演習を3回ぐらいやったら、最後は自力で問題を解いていきます!
テキストを見ながらの演習で「だいぶ理解してきたな~」と思っていても、いざ自力で解いてみると思い出せない知識が多いことに気付きます。
私の場合は、この段階ではテキストなしで4~5割ぐらいの正解率でした。
ITパスポートは3分野それぞれで6割以上の正解が必要なので、この段階ではまだ合格できそうではないですね。
なので、最後はアウトプット力を鍛えます!ここまできたらあとは反復あるのみです。
よく間違える箇所・なかなか覚えられない箇所をメモしたノートを作るのもおすすめです。
最新の過去問を解くのを忘れずに!
また、ここで最後に絶対にやってほしいのが「最新の過去問を解く」ことです。
ITパスポート試験は毎年シラバス(出題範囲)が変わる試験であり、新規追加範囲からの出題も結構多いです。
そのため、直近1-2年の過去問は絶対に解いておきましょう!また、同様の理由で古すぎる過去問を解く必要はないと感じました(結構内容が違います)。
また、念のためシラバスに新規追加された分野については、過去問演習とは別でテキストを何周か読んでおくことをおすすめします!
5. 試験申し込みをする
問題演習で4-5割ぐらい取れるようになったら、試験に申し込みましょう。
「どうしても一発合格したい」「絶対に受験料を無駄にしたくない」という方は準備ができてからの申し込みでもいいと思いますが、ITパスポートは最近とても人気な試験であり、直前の申し込みでは席が埋まってしまっている可能性があります。
そのため、「5割程度取れるようになった時点で試験を申し込み、その日に向けてラストスパートをかける」というやり方をおすすめします。
私は都内在住なのですが、いざ受験しようと自宅から近い会場を検索したときは、一番早くて2週間先の平日、土日となると2か月以上先しか空いていないという状態でした。
こんなに人気とは正直予想外だったので、皆さんは気を付けてください!
6. 受験
最後は受験です!
ITパスポートはCBT方式という、コンピュータを使って回答する試験になります。
問題数は100問、時間は120分なので、1問1分ペースで解けば20分余ります。
短いと思うかもしれませんが、勉強していくと「よく出る問題」は即答できるようになりますから、実際には結構時間が余る人が多いと思います。(試験会場でも、70-80分ぐらい経過した頃からちらほら退出者が出ていました)
もしわからない問題があれば、PC上で「あとで見直す」のボタンにチェックをして、最後まで解いた後に戻って確認しましょう!まずは最後まで解き切ることが大切です。
7.結果発表
ITパスポート試験は受験が終了するとすぐに点数の開示があります。
正式な合格発表は受験翌月になるのですが、基本的には試験終了後のこの点数開示で「3分野それぞれの得点が300点以上」かつ「総合得点が600点以上」であれば「合格」と思って差し支えないです。
ちなみにわたしはこのような結果でした。
マネジメント系だけ他の2分野に比べてかなり点数が低くてショックだったのですが、結果的にはそれなりに余裕を持って合格できたのかなと思っています。
さいごに
現在わたしはIT系企業で企画職として働いていますが、業務の中で「あ、これITパスポートで勉強した言葉だ」となる場面も多く、まさにITのベースとなる知識を学べる資格だなと感じています。
ITパスポートはエントリーレベルの試験ですから、もちろんこれだけでは仕事で使えるレベルにはなりませんが、ITへの最初の一歩”としては間違いなくお勧めできる試験です。
皆さんの受験の参考になれば幸いです!
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